看板を制作する際には、ロゴマークやキャラクターや全体のデザインやカラーの選び方だけでなく、会社名や商品名、キャッチフレーズなどの文字をどのような字体にするかを選ぶことも重要なポイントです。
文字はどれも同じではありません。
同じ文字やフレーズを書いた時、字体によって大きく印象が異なります。
会社や商品、宣伝したいことのイメージに合った字体を選ぶことが、看板や広告全体の印象を高め、インプットしてもらうためのポイントになります。
トラックラッピングやバスラッピングの字体
トラックやバスは今や看板代わりにも使われています。
トラックやバスに直接、描くと思われる方も多く、職人の技術にかかっていると思われるかもしれません。
ですが、多くの場合、デザインをパソコンなどで描いたうえで、塩ビ製のフィルムに大型インクジェットプリンターでプリントしたものを貼り付ける方法や特殊なプリンターを使用して直接ボディにインクを吹き付ける方法、切り文字ステッカーを貼り付ける方法などで行われています。
そのため、さまざまな字体の文字を自在に表現できます。
最終的に文字を決めるまで、あらゆる字体の文字を当てはめて、デザインのチェックも可能です。
しっくり来る文字、インパクトを与える文字、自社や商品、サービスのイメージにマッチする字体を探し出しましょう。
さまざまな字体の種類
看板で多く利用されているのは、丸ゴシックや角ゴシックなどのゴシック体です。
太めの文字なので、目立つのが採用率が高い理由です。
丸ゴシックは丸みのある字体で、角ゴシックは丸みがなく角ばった字体になります。
オーソドックスな印象を与えるのは明朝体です。
字画が多い文字の場合、ゴシック体より、一つひとつの線がくっきり見え、読みやすくなります。
少し洒落た感じやすっきりした印象にしたい場合には、楷書を使うこともあります。
ゴシックに比べて細い線で、和風なイメージです。
行書は楷書を崩したような字体で達筆のイメージを与えます。
和のイメージで、こだわりのある印象を与えたい時におすすめです。
黄龍は太い線と細い線を美しくデザインした文字です。
スタイリッシュな印象を与えますが、文字のサイズによっては、トラックに掲載した時に目立ちにくく、読みにくいおそれがあります。
侍は時代劇に出てくる書画や掛け軸に描かれているような、筆で武骨に描いたような文字です。
洗練された印象を与えてくれます。
勘亭流は、丸ゴシックと明朝体を合わせたような印象の字体で、くっきりと文字が見え、丸みのある部分と角のある部分の両方が表現できます。
寄席文字は、文字が凝縮したようなデザインです。
字画が多いと密集して読みにくい印象はあるものの、全体的に力強い印象を与えてくれます。
相撲文字とは、相撲興行や歌舞伎、寄席などの垂れ幕や番付表を書く際に使われている文字です。
江戸時代から使われているとされ、歴史もあり、江戸文字と呼ばれることもあります。
太くて跳ねているような印象を与え、千客万来を呼び込む縁起の良い文字とされてきました。
千客万来や商売繁盛などの縁起を担いで、相撲文字を選ばれる方も少なくありません。
ひげ文字も江戸文字の一つで、おめでたいことなどに用いられてきました。
この字体も縁起を担ぎたい時などにおすすめです。
トラックラッピングでは、こうした和風の字体が好まれる傾向にあります。
もっとも、商品やサービスの内容などによっては、洋風の字体も選ばれています。
英語書体では、線の幅がすべて同じ太さのサンセリフ、線の細さが場所によって異なる仕様にデザインされているセリフなどが有名です。
英語の会社名などを入れたい場合、おしゃれな感じや繊細な印象を与えたいならセリフ、力強い感じやポップな印象を与えたいならサンセリフがおすすめです。
字体で大きく印象が変わる
字体は同じように見えるものもありますが、実際に看板に入れたい文字に当てはめてみて、字体ごとの違いを当てはめてみると、大きく印象が違うことがわかります。
デザイン設計の段階で、いろいろなパターンを試して確認することができるので、これだという字体に出会えるはずです。
会社名やサービス名、商品名やキャッチフレーズなど、1つの看板やトラックラッピング、バスラッピングの中にいろいろな文字を入れることも少なくありません。
この場合、基本は同じ字体の文字で統一するか、日本語はこれ、英語はこれと限定したほうがきれいに見えます。
すべての文字をバラバラな字体にするより、ある程度統一したほうがバランスが良いです。
まとめ
トラックラッピングやバスラッピングなどを走る看板代わりに利用したい場合、パソコンでデザインしたものや文字をプリントアウトして貼り付けることや切り文字ステッカーなどを貼ることができます。
そのため、さまざまな字体の文字を自由に入れることが可能です。
字体の種類は幅広く、それぞれ印象が異なるので、自社のイメージなどにマッチした字体を選ぶことがおすすめです。
以上、看板の字体についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
看板作成やデザイン作成でお困りの方は、ぜひシーモアシー株式会社にご相談ください。