トラックのリアバンパーの修理方法は、損傷の程度や素材(鉄、ステンレス、アルミ、樹脂など)によって異なります。
以下に一般的な修理方法を詳しく解説します。
目次
修理前の準備
必要な道具・材料
- 工具類:スパナ、レンチ、インパクトドライバー、ジャッキ、ゴムハンマー
- 研磨・塗装道具:サンドペーパー(#80~#400)、コンパウンド、スプレー塗料、プライマー
- 補修材料:
- 金属用パテ(凹み補修用)
- FRP補修キット(樹脂バンパー用)
- 溶接機(亀裂や折れの補修)
- サビ止め剤、シリコンスプレー
- 保護具:手袋、安全メガネ、防塵マスク
損傷の種類と修理方法
バンパーの歪み・凹み
金属製バンパーの歪み修正
- バンパーを取り外す
- ボルトやナットを外して、バンパーを慎重に取り外します。
- 配線がある場合はコネクタを外す。
- ハンマーで修正
- ゴムハンマーまたはスライドハンマーを使用して、凹みを外側から叩いて元の形に戻す。
- 逆に、内側に引っ込んだ部分は外側から叩き出す。
- 仕上げ
- 金属パテを使って微調整し、乾燥後にサンドペーパーで整える。
- 必要なら塗装を施す。
樹脂バンパーの凹み修正
- 熱湯またはヒートガンを使う
- 80~100℃のお湯をかける、またはヒートガンで温めながら裏側から押し戻す。
- 形が戻ったら冷水で冷やして固定する。
- FRP補修(割れがある場合)
- FRP補修キットを使用し、繊維と樹脂を塗り重ねる。
- 乾燥後に研磨し、塗装して仕上げる。
バンパーのサビ・腐食
表面のサビ除去
- ワイヤーブラシやサンドペーパー(#80~#180)でサビを削る。
- サビ転換剤を塗布し、放置して酸化を抑える。
- プライマー(下地塗料)を塗り、乾燥後に塗装。
穴が空いた場合
- 小さな穴は金属パテで埋める。
- 大きな穴は溶接、または鉄板をリベットで補修。
バンパーのひび割れ・破損
樹脂バンパーの割れ補修
- 割れた部分をきれいにし、接着剤で仮固定。
- FRP補修やプラスチック溶接で強度を確保。
- 乾燥後に研磨し、塗装で仕上げ。
金属バンパーの亀裂
- 溶接機で溶接し、補強プレートを追加する。
- 研磨してなめらかにし、塗装で仕上げる。
バンパーのぐらつき・取り付け部の破損
- ボルト・ナットの緩みをチェックし、締め直す。
- 取り付け部分が破損している場合は補修や交換を行う。
- 金属バンパーなら溶接で補修。
- 樹脂バンパーなら強力な接着剤や補修プレートで固定。
仕上げと塗装
- 表面を整える
- サンドペーパー(#180 → #400)で研磨し、なめらかにする。
- 汚れを落とし、脱脂処理。
- プライマーを塗布
- サビ防止と密着性向上のために塗る。
- 塗装
- スプレーで薄く数回に分けて塗装。
- クリアコートを塗って仕上げ。
修理後のメンテナンス
- 定期的にサビ止め剤を塗布(特に鉄製バンパー)。
- 衝撃を受けたら早めにチェックし、小さな損傷でも修理。
- 取り付けボルトの緩みを点検。
修理できない場合の対応
- ひどい損傷(大きな変形・亀裂・腐食) → 新品または中古バンパーに交換。
- 事故や衝突の影響でフレームにダメージがある場合 → 専門業者で修理。
まとめ
トラックのリアバンパーの修理方法は、材質や損傷の程度によって異なります。
小さな凹みやサビならDIYで対応できますが、大きな破損は交換や専門業者の修理が必要です。
特に、フレームや取り付け部の損傷は安全性に関わるため慎重に対処しましょう。
以上、トラックのリアバンパーの直し方についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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