カーラッピングとは、車のボディ全体または部分的にフィルムを貼ることで、塗装を変えることなくデザインや色を変更できるカスタム方法です。
しかし、車検(自動車検査)において問題なく通るのか気になる方も多いでしょう。
結論として 「条件を満たしていれば車検に通る」 ものの、一定のルールを守らないと通らない場合もあります。
以下、詳しく解説します。
車検に影響する主なポイント
カーラッピングが車検に通るかどうかは、以下の3つのポイントを押さえておくことが重要です。
- 車両の「色」の変更に関するルール
- 保安基準(灯火類・視認性・剥がれなど)
- 車検証の記載変更が必要かどうか
車の色変更と車検
ラッピングの色変更と届出の必要性
車検証には「車体の色」が記載されており、以下のルールに基づいて判断されます。
- 色の変更が車検証の色記載と大きく異ならない場合 → 届出不要
- 色が大きく変わる(カラーチェンジレベル)場合 → 届出が必要
色変更の基準
国土交通省の基準によると、以下のような変更は「色変更の届出」が必要になります。
- 車体の70%以上を別の色に変更する
- 明らかに元の色と違う色にする(例:黒→赤、白→青 など)
逆に、部分ラッピングやボンネットやルーフだけの変更程度であれば、基本的に届出は不要です。
届出の方法(色の変更が必要な場合)
- 最寄りの運輸支局 に「変更登録」の申請をする
- 必要書類を提出(車検証、申請書、ラッピング後の写真など)
- 新しい車検証を受け取る
保安基準に関わる問題
ラッピングフィルムを貼ることで保安基準に違反しないよう注意が必要なポイントを解説します。
灯火類(ヘッドライト・ウィンカー・テールランプ)
車のライト類(ヘッドライト・ブレーキランプ・ウィンカーなど)に対して、フィルムを貼ることは禁止されています。
NG例
- ヘッドライトにスモークフィルムを貼る
- ウィンカー部分を黒や赤のフィルムで隠す
- テールランプを濃いスモークフィルムで覆う
れらは「灯火類の視認性低下」により、車検に通らない可能性が高いです。
OK例
- 透明フィルムで保護するだけ(光量に影響しないもの)
- 視認性を損なわない薄いスモークフィルム(基準を満たせばOK)
ナンバープレートの視認性
ナンバープレートにラッピングフィルムをかぶせることは絶対にNGです。
ナンバープレートは識別可能でなければならず、以下のような加工は違反になります。
NG例
- 反射フィルムを貼る
- カーボン調や黒いラッピングで覆う
- 透明フィルムでも視認性が悪化するもの
対策
- ナンバープレート周りのラッピングは避ける
- フィルムを貼る場合はナンバー部分をカットする
ボディの剥がれや浮き
ラッピングが剥がれたり、浮いてしまっている場合は剥がれたフィルムが飛散する可能性があり、車検で指摘されることがあります。
対策
- 施工後、しっかり圧着させる
- 剥がれやすい部分(ドアエッジやバンパー)を定期的に点検
- 端がめくれてきた場合は、貼り直しや補修をする
まとめ
カーラッピングをした車でも、適切に施工されていれば車検に通ります。
ただし、以下のポイントに注意する必要があります。
チェック項目 | 影響の有無 | 対応策 |
---|---|---|
ボディ全体の色変更 | 色の変更が大きい場合は届出が必要 | 運輸支局で変更登録 |
ヘッドライト・ウィンカー | フィルム貼付は禁止 | フィルムを貼らない |
ナンバープレート | 視認性を損ねるとNG | フィルムを貼らない |
フィルムの剥がれ・浮き | 剥がれがひどいと指摘の可能性 | 定期的に点検・補修 |
ラッピングを検討している場合は 「視認性」「保安基準」「色変更の届出」 を意識すれば問題なく車検を通過できます。
安心してカーラッピングを楽しみましょう!
以上、カーラッピングを施した車は車検に通るのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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