ポストヒーティング(post-heating)とは、カーラッピング(車体にビニールフィルムを貼る作業)の過程で非常に重要なステップの一つです。
この工程は通常、フィルムを貼り終わった後に行われ、特に複雑な曲面や継ぎ目、エッジ近くに適用されます。
ポストヒーティングの主な目的は、フィルムの耐久性を向上させ、剥がれや変形を防ぐことです。
以下、詳しく解説します。
目次
ポストヒーティングの主な目的
- フィルムの安定化:加熱によってフィルムの形状が安定し、貼り付けた後の不必要な動きや変形を防ぎます。
- 接着強化:高温で接着剤がよりしっかりと車体に定着するため、長期間にわたってフィルムが保持されます。
- エアバブルの排除:微小なエアバブルや皺を解消し、仕上がりの品質を向上させます。
適用されるエリア
- 複雑な曲面
- ボディのエッジや継ぎ目
- リブや凹凸があるエリア
ポストヒーティングの方法
- 加熱器具の選定:専用のヒートガンやIR(赤外線)ヒーターが一般的に用いられます。
- 温度設定:フィルムの種類や厚みによって適切な温度が異なりますが、一般的には約90–110℃(194–230°F)が目安です。
- 加熱手順:フィルムを均一に加熱するために、ヒートガンを一定の速度で動かします。特にエッジや継ぎ目は慎重に行います。
注意点
- 過度な加熱:フィルムを焼きつかせることなく、均一に加熱する必要があります。
- 短期間の耐久性に影響:ポストヒーティングが不十分だと、短期間でフィルムが剥がれる可能性が高くなります。
このポストヒーティングの工程は専門的なスキルと経験を必要とします。
したがって、カーラッピングはプロフェッショナルに任せるのが最も確実な方法と言えるでしょう。
適切に行われたポストヒーティングは、長期間美しい仕上がりを保つための鍵となります。
以上、カーラッピングのポストヒーティングについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
バスやトラック、キッチンカーのラッピングは、シーモアシー株式会社にお任せください。