トラックの車幅灯(スモールランプ、ポジションランプ)が点灯しない場合、電気系統のトラブルが考えられます。
原因は大きく分けて (1)電球の問題、(2)配線の問題、(3)スイッチやリレーの問題、(4)バッテリーやヒューズの問題 があります。
それぞれの原因と対処法について詳しく解説します。
目次
電球(バルブ)の問題
原因
- 電球が切れている
- 長期間使用するとフィラメントが切れ、点灯しなくなる。
- 電球がソケットから外れている
- 振動で緩み、接触不良を起こす。
- 電球の接点が腐食している
- サビや汚れが原因で通電しない。
対処法
- 電球の状態を確認する
- 電球を外し、フィラメントが切れていないか目視チェック。
- 切れていたら新しいものに交換する。
- 接点を清掃する
- 接点が汚れている場合、接点復活剤 や サンドペーパー を使って清掃する。
- 電球を交換して点灯を確認する
- 同じ規格の電球に交換し、点灯するか確認。
配線の問題
原因
- 配線が断線している
- 経年劣化や衝撃で配線が切れてしまい、電気が流れなくなる。
- 配線の接続が緩んでいる
- ソケットやカプラー部分が緩み、通電が不安定になる。
- アース不良
- アース線が接触不良を起こし、電流が正常に流れない。
対処法
- 配線の目視チェック
- 配線が切れていないか確認。
- 特に「フロントバンパー下」や「荷台側の配線」は断線しやすいので注意。
- テスターで電圧を測定
- 電球ソケットに電気が来ているか をテスターでチェック。
- 通電していない場合、配線の途中で問題がある可能性が高い。
- 断線箇所を修理
- ギボシ端子や圧着端子 を使って配線を修理。
- 絶縁テープや熱収縮チューブでしっかり補強する。
- アース線を点検
- アース線が錆びていたら、研磨して接触を改善する。
スイッチやリレーの問題
原因
- ライトスイッチの故障
- 長年の使用で接点が劣化し、電気が流れなくなる。
- リレーの故障
- スイッチの信号を電球へ伝えるリレーが故障すると、ランプがつかなくなる。
対処法
- スイッチを確認
- 他のランプ(ヘッドライトなど)がつくかどうかをチェック。
- 車幅灯だけつかない場合は、スイッチ部分の接点不良が疑われる。
- リレーを交換
- リレーを新品に交換し、正常に作動するか確認する。
ヒューズやバッテリーの問題
原因
- ヒューズが切れている
- ショートや過電流でヒューズが飛び、回路が遮断される。
- バッテリーが弱っている
- 電圧が不足して車幅灯がつかないことがある。
対処法
- ヒューズを確認
- ヒューズボックスを開け、「ポジションランプ」または「スモールランプ」のヒューズを点検。
- 切れている場合は、同じアンペア数のヒューズ に交換。
- バッテリーの電圧を測る
- 12V以下に落ちている場合、充電または交換を検討。
まとめ
原因 | チェックポイント | 対処法 |
---|---|---|
電球の問題 | フィラメントが切れているか?接点は腐食していないか? | 電球交換、接点清掃 |
配線の問題 | 断線・接続不良・アース不良がないか? | 配線修理、アース清掃 |
スイッチ/リレーの問題 | スイッチやリレーは動作しているか? | スイッチ・リレー交換 |
ヒューズ/バッテリーの問題 | ヒューズは切れていないか?バッテリーの電圧は正常か? | ヒューズ交換、バッテリー点検 |
これらのチェックを順番に行うことで、トラックの車幅灯がつかない原因を特定し、適切に修理することができます。
以上、トラックの車幅灯がつかない原因と対処法についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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