トラックの反射板(リフレクター)の取り付け方について、以下の点を詳しく説明します。
目次
反射板の役割と法律について
反射板の役割
反射板は、トラックの視認性を向上させるために取り付ける部品で、特に夜間や悪天候時に後続車や周囲の車両からの認識を高める目的があります。
光を反射することで、ライトが当たった際に車両の存在を明確に示します。
道路交通法・保安基準
トラックに反射板を取り付ける際は、国土交通省の保安基準に準拠する必要があります。
具体的には以下の点に注意しましょう。
- 義務装着車両:総重量8t以上または最大積載量5t以上のトラックには、後部反射器(リフレクター)の装着が義務付けられています。
- 色と位置:
- 後部の反射板:赤色を使用し、地上高さ250mm以上、1,500mm以下の位置に取り付ける。
- 側面の反射板(サイドリフレクター):黄色または琥珀色を使用し、車両側面に一定間隔で配置する。
- 取り付け方法:しっかり固定できることが条件。脱落しやすい取り付けはNG。
取り付けに必要な工具と材料
必要な工具
- ドリル(ボルト固定式の場合)
- スパナまたはレンチ(ボルトナット締め用)
- ドライバー(ネジ固定の場合)
- メジャー・定規(取り付け位置の測定)
- 水平器(傾きを防ぐため)
必要な材料
- 反射板(リフレクター)(赤色・黄色など、用途に応じたもの)
- 取り付け用ボルト・ナット or 両面テープ
- 防錆処理剤(穴を開けた場合の防錆用)
- クリーナー(取り付け面の汚れを取る)
取り付け手順
取り付け位置を決める
- 後部反射板(赤色)
- 地上から250mm以上1,500mm以下の範囲で、左右対称に設置する。
- トラックの後部のできるだけ外側に取り付ける。
- 側面反射板(黄色)
- トラックの全長にわたって、1.5m間隔以内で取り付けるのが理想。
- 前輪の付近、中間部、後輪の付近に配置すると効果的。
取り付け面の清掃
反射板をしっかり固定するために、取り付ける場所の汚れや油分をクリーナーやアルコールで拭き取る。
取り付け方法
ボルト固定式(推奨)
- 取り付け穴をマーキングし、ドリルで穴を開ける。
- 反射板の穴にボルトを通し、ワッシャーを挟んでナットで固定する。
- ナットが緩まないようにしっかり締め付ける。
- 防錆処理を施す(穴を開けた部分)。
両面テープ固定式
- 強力な自動車用両面テープ(3Mなど)を使用する。
- 反射板の裏面に両面テープを貼る。
- 取り付け位置に圧着する。
- 24時間程度、圧着を保つとしっかり固定される。
※ 両面テープのみの場合は剥がれる可能性があるため、可能ならボルトやネジで補強するのが望ましい。
取り付け後のチェック
- ガタつきがないか確認(手で押してみる)
- ライトを当てて反射するか確認(夜間に懐中電灯や車のヘッドライトでチェック)
- 法律に適合した位置にあるか再確認
追加のポイント
- マグネット式の反射板も販売されており、一時的な装着には便利だが、走行時の脱落リスクがあるため固定式のほうが安全。
- LED反射板(光るタイプ)を併用すると、より視認性が向上する。
- 反射材の劣化に注意し、定期的に掃除や交換を行う。
まとめ
トラックの反射板は、安全性のために重要なパーツであり、取り付けには法的な基準もあります。
確実に固定し、反射性能を確認することで、安全な運行が可能になります。
長期間使用するためにも、ボルト固定式を推奨し、定期的なチェックを行いましょう。
以上、トラックの反射板の取り付け方についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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