トラックのジャッキの設置場所について詳しく解説します。
トラックのジャッキは、車両の安全性を確保しながらタイヤ交換や整備作業を行うための重要な道具です。
車種やメーカーによって異なりますが、一般的なトラックのジャッキの位置について詳しく説明します。
目次
ジャッキの保管場所
トラックのジャッキは通常、次のような場所に格納されています。
運転席または助手席の下
- 一部の小型トラック(2tクラスなど)では、運転席や助手席の下に収納スペースがあり、そこにジャッキが保管されています。
- シートを持ち上げたり、カバーを開けたりすると、ジャッキが収納されていることが確認できます。
キャビンの後部
- 中型・大型トラックでは、キャビンの後部(キャブバック)に収納ボックスがあり、その中にジャッキが格納されていることが多いです。
- 運転席の後ろにジャッキ収納スペースがあるため、ロックを解除して取り出します。
車体のフレーム部分
- 一部のトラックでは、車体のフレーム部分(サイドシルやシャーシの下)にジャッキが固定されています。
- ボックス型の収納ケースに入っている場合が多く、ボルトやストラップで固定されていることがあります。
荷台の下(大型トラック)
- 大型トラックでは、荷台の下側(リアアクスル付近)に工具箱が設置されており、その中にジャッキが収納されていることがあります。
ジャッキの設置(使用)場所
ジャッキを使用する際は、適切な設置ポイントに配置しないと車両が不安定になり、事故につながる可能性があります。
トラックのジャッキ設置場所は、次のようなポイントが一般的です。
フロントアクスル付近(前輪)
- 前輪をジャッキアップする場合、フロントアクスル(前車軸)の中央部または、サスペンションのアーム部分にジャッキをかけるのが一般的です。
- フレームの強度が十分ある部分を選び、柔らかい部分(オイルパンやエンジン下など)には絶対にジャッキをかけないこと。
リアアクスル付近(後輪)
- 後輪のジャッキアップは、リアアクスル(後車軸)の中央部、またはリーフスプリングのマウント部分にジャッキを設置するのが基本です。
- 後輪駆動車の場合、デフの中央部分も適切なジャッキポイントになることがあります。
シャーシフレーム
- トラックのシャーシフレームは非常に頑丈なため、ジャッキポイントとして利用できます。
- ただし、エアサスペンション装備車などでは、適切な位置を確認して使用する必要があります。
ジャッキ使用時の注意点
トラックのジャッキを使用する際は、安全性を確保するために以下の点に注意しましょう。
平坦な場所で作業する
- 傾斜のある場所ではなく、必ず平坦な地面でジャッキアップを行う。
- アスファルトやコンクリートなど、硬い地面を選ぶ。
車輪止めを使用する
- ジャッキアップする側と反対側のタイヤには車輪止め(輪止め)を設置し、車両の動きを防ぐ。
ジャッキスタンド(ウマ)を併用する
- 長時間ジャッキアップする場合、ジャッキスタンド(ウマ)を使用し、ジャッキ単体では支えない。
適切なジャッキを使用する
- 車両の総重量に合ったジャッキを使用する。(トラック用の油圧ジャッキやボトルジャッキなど)
ボルトを緩めてからジャッキアップする
- ホイールナットは、ジャッキアップ前に軽く緩めておく。(タイヤが浮いてしまうとナットが固くて回せなくなるため)
ジャッキダウン時はゆっくり降ろす
- 急にジャッキを下ろすと車両が不安定になり、バランスを崩す可能性がある。
まとめ
トラックのジャッキは、車種によって運転席下・キャビン後部・シャーシ下・荷台の下などに収納されていることが多いです。
使用時にはフロントアクスル・リアアクスル・シャーシフレームをジャッキポイントとして利用し、安全に作業するために平坦な場所・車輪止め・ジャッキスタンドを活用しましょう。
どのトラックでも、取扱説明書や車両メーカーの指定ポイントを確認することが最も重要です。
特に、大型トラックや特殊車両の場合は、適切な方法でジャッキアップしないと事故や車両破損の原因になりますので、慎重に作業を行いましょう。
以上、トラックのジャッキの場所についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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