トラックから「プシュー」という音が鳴るのは、通常以下のような理由が考えられます。
この音は主にエアブレーキシステムやエアコンプレッサーなど、空気圧を利用するシステムに関連しています。
それぞれの原因について詳しく説明します。
目次
エアブレーキのリリース音
トラックにはエアブレーキが搭載されていることが多く、このブレーキシステムは空気圧を利用して作動します。
- 原因:
ブレーキを解除した際、ブレーキキャリパー内や配管に溜まった圧縮空気が排出されることで「プシュー」という音が発生します。これは正常な動作であり、安全性を確保するために必要です。 - 特徴:
- 停車時や走行中にブレーキを踏んだ後に聞こえることが多い。
- 定期的に聞こえる音であれば正常。
エアコンプレッサーの圧力調整
エアブレーキシステムや他の空気圧を利用する機器では、エアコンプレッサーが空気を圧縮して貯めています。
- 原因:
圧縮した空気が一定の圧力を超えた場合、過剰な圧力を逃がすための安全弁(リリーフバルブ)が作動し、余分な空気を放出します。このとき「プシュー」という音が聞こえます。 - 特徴:
- 車両が停止している状態でも聞こえる場合がある。
- 一定時間ごとに発生する場合、正常動作の可能性が高い。
エアサスペンションの調整音
エアサスペンションは、荷重や路面状況に応じて車両の高さを調整するシステムです。
- 原因:
荷重の変化や路面の状態に応じて、エアサスペンションが空気を出し入れする際に「プシュー」という音が発生します。 - 特徴:
- 荷物を積み込んだり下ろしたりするときに聞こえることが多い。
- 車高を調整している際に音が発生。
エア漏れの可能性
エアブレーキやエアサスペンションシステムに問題がある場合、配管やバルブから空気が漏れることがあります。
- 原因:
配管の老朽化、シール部分の劣化、またはバルブの不具合により、意図しない場所から空気が漏れると異常音が発生します。 - 特徴:
- 一定の間隔で断続的に音がする。
- エア圧の低下を知らせる警告灯が点灯する場合がある。
エアドライヤーの作動音
エアドライヤーは、圧縮空気中の水分を取り除く装置です。
- 原因:
ドライヤー内部に溜まった水分や余分な空気を排出する際に「プシュー」という音が発生します。これは定期的に行われる正常な動作です。 - 特徴:
- 一定の間隔で音が聞こえる。
- 特にエアコンプレッサーの稼働直後に多く発生。
音が正常か異常かの見分け方
- 正常な場合
- 停車やブレーキ解除時に規則的に聞こえる。
- エア圧が適切で、警告灯が点灯していない。
- 異常が疑われる場合
- 音が止まらない。
- エア圧の低下を示す警告灯が点灯。
- 音の発生頻度が異常に高い。
解決方法
- 定期点検:
配管やバルブの老朽化が原因の場合、早急な修理が必要です。プロのメカニックに点検を依頼しましょう。 - リリーフバルブの確認:
圧力調整の頻度が高すぎる場合、リリーフバルブの不具合や圧力センサーの異常が考えられます。 - エア漏れの検査:
石鹸水を配管に塗布して泡が出る箇所を特定するなど、エア漏れの確認を行う方法があります。
「プシュー」という音は、トラックの正常な動作音である場合がほとんどですが、異常が疑われる場合は早めに対処することで安全性を確保できます。
以上、トラックからプシューという音が鳴る理由についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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