トラックの3ヶ月点検(定期点検)は、安全運行と法令遵守のために非常に重要な作業です。
この点検は、道路運送車両法に基づき、定期的に車両の状態を確認し、必要な整備を行うことを目的としています。
以下に、トラックの3ヶ月点検の具体的な流れや重要なチェック項目を詳しく説明します。
目次
事前準備
- 作業スペースの確保: トラックを安全に停車させ、十分なスペースを確保します。
- 必要な道具や書類: 工具、点検リスト、作業手袋、ライト、トルクレンチなどを用意します。
- エンジン停止と安全確認: 点検作業中はエンジンを停止し、車両が動かないようにサイドブレーキを引きます。
点検の主な流れ
車両外部の点検
- タイヤの状態確認
- タイヤの空気圧を測定し、適正な値に調整します。
- 摩耗状態や損傷(ひび割れ、異物の刺さりなど)を確認します。
- 灯火類の点検
- ヘッドライト、ブレーキランプ、ウインカー、ポジションランプの動作確認。
- 電球切れやカバーの汚れ、破損がないかを確認します。
- ミラーの確認
- サイドミラーやバックミラーが正しい位置にあり、破損や汚れがないか確認します。
- 車体の外観確認
- ボディの錆や塗装剥がれ、車両番号プレートの汚れをチェック。
エンジンルームの点検
- エンジンオイルの確認
- オイル量が適正か、汚れや変色がないかを点検。
- 必要に応じてオイルを補充または交換します。
- 冷却水の確認
- ラジエーター液の量と濃度を確認します。
- リークや異常がないかチェック。
- バッテリーの状態
- バッテリー液の量や端子の腐食を確認します。
- 電圧測定で劣化の兆候がないか確認。
車両内部の点検
- ブレーキペダルとハンドブレーキの確認
- ブレーキペダルの遊びと踏み込み具合を点検。
- ハンドブレーキが確実に効いているかを確認します。
- クラッチとギアの動作確認
- クラッチの遊びと滑りの有無、ギアチェンジがスムーズに行えるか確認。
- 計器類の確認
- スピードメーター、燃料計、水温計、タコメーターが正しく動作しているか確認。
- シートベルトの点検
- シートベルトがスムーズに伸縮し、ロック機能が正常に動作するか確認。
下回りの点検
- サスペンションとショックアブソーバーの確認
- オイル漏れや異常音がないか確認。
- ブレーキ系統の点検
- ブレーキパッドの厚みやディスクの損傷を確認。
- 排気系統の確認
- マフラーや排気管に損傷や錆がないかをチェック。
必要な整備
- 点検中に問題が見つかった場合は、適切な整備を行います。
- 特に重要な箇所(ブレーキやステアリング、タイヤなど)については、整備不良が事故につながるため、確実に対応します。
点検記録の作成
点検後、以下の内容を記録します。
- 点検日と点検者の名前。
- 点検内容と結果(良好、要整備)。
- 修理や交換が必要な項目とその対応内容。
これらの記録は法令に基づいて一定期間保管する必要があります。
プロに依頼する場合
自社で点検が難しい場合は、専門の整備工場やディーラーに依頼することを検討してください。
プロに依頼することで、より精密な点検と整備が可能になります。
まとめ
3ヶ月点検は、車両の安全性を保つだけでなく、車両寿命を延ばし、トラックの運行効率を向上させるための重要な作業です。
点検リストを活用して、漏れのない点検を行い、必要な整備を迅速に対応することを心がけましょう。
以上、トラックの3ヶ月点検のやり方についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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