トラックの荷物を固定する際に使う 「ガッチャ」(ラッシングベルト・ラチェット式締め具)について、詳しく解説します。
特に初めて使う方や、安全に確実に固定したい方向けに、基本的な使い方からポイントまで紹介します。
ガッチャ(ラッシングベルト)とは?
ガッチャとは、トラックの荷台に積載した荷物を固定するための 締め付け装置付きベルト のことです。
正式名称は「ラッシングベルト」または「ラチェット式荷締め機」 ですが、トラック業界では 「ガッチャ」 という通称で呼ばれることが多いです。
ガッチャの特徴
- 強力な固定力 → ラチェット機構でしっかり締め付け可能
- 簡単に締められる → 手動で締めるより強く、楽に固定できる
- 解除もスムーズ → レバー操作で簡単に緩められる
- 長さ調整が可能 → 荷物の大きさや形に応じて適応可能
ガッチャの種類
ガッチャには大きく2種類あります。
ラチェット式ガッチャ
最も一般的なタイプ。
ハンドル(ラチェット)を何度も動かしてベルトを締め上げる方式です。
特徴
・簡単にしっかり固定できる
・解除もしやすい
・一般的な荷物に向いている
カム式ガッチャ
レバーを押してベルトをロックするタイプ。
頻繁に取り外しをする場合に適している。
特徴
・操作が素早い
・固定力はラチェット式より弱め
・軽量な荷物向け
ガッチャの使い方(ラチェット式の場合)
ラチェット式ガッチャの基本的な使い方を5ステップで説明します。
ベルトを荷物に通す
- フック部分 をトラックのフックやレールに掛ける
- ベルトを荷物の上から回して、もう一方のフックを固定する
ポイント
ベルトがねじれないようにする
荷物に均等な力がかかるようにする
ベルトをラチェット機構に通す
- ラチェット(ハンドル)を開く
- ベルトをスリット(穴)に通す
- ベルトを引っ張って、適度な張りを持たせる
ポイント
ゆるすぎると締める時にムダが多くなるので、軽く張る
ラチェットを動かして締める
- ハンドルを前後に動かして締めていく
- 荷物がしっかり固定されるまで締める
- 締めすぎに注意! (荷物を傷めないように適度な強さに)
ポイント
カチカチとラチェットを動かすと、ベルトが締まる
過度な力で締めると、ベルトや荷物を傷めることがある
ハンドルを固定して完了
- 最後にラチェットを閉じる(ロックする)
- しっかり固定されているか確認する
ポイント
ハンドルが完全にロックされているかチェック
荷物が動かないことを確認
ガッチャを解除する
- ラチェットの解除レバーを引く
- ハンドルを最後まで開くとロックが解除される
- ベルトをゆるめて外す
ポイント
解除レバーをしっかり押しながら操作する
急にベルトが緩んで荷物が崩れないように注意
ガッチャを使う際の注意点
ベルトがねじれないようにする
ベルトがねじれると、締め付ける力が分散して固定力が弱まることがあります。
まっすぐ伸ばして使うのが基本です。
過度な締め付けに注意
強く締めすぎると、荷物やベルトを傷めることがあります。
適度なテンションで固定しましょう。
使用前にベルトをチェック
摩耗や損傷がないか を事前に確認する
破れたり劣化したベルトは交換する
解除する時はゆっくりと
急にベルトを緩めると、荷物が崩れるリスクがあるので慎重に操作する
まとめ
ガッチャ(ラッシングベルト)は、トラック輸送において荷物を安全に固定するための必須アイテムです。
正しく使うことで荷崩れを防ぎ、安全に運搬することができます。
基本の流れ
- ベルトを荷物に通す
- ラチェット機構にベルトを通す
- ハンドルを動かして締める
- ハンドルを固定する
- 解除レバーでベルトを緩める(解除する)
注意点
- ベルトのねじれに注意
- 過度な締め付けはNG
- 使用前にベルトの点検をする
- 解除する際はゆっくりと操作
この使い方をマスターすれば、トラックの荷締め作業をより安全かつ効率的に行えます。
以上、トラックのガッチャの使い方についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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