トラックのバックモニター(バックカメラ)が映らなくなる原因はいくつか考えられます。
主な原因とそれぞれの詳細、対処法について詳しく解説します。
目次
電源供給の問題
バックモニターが映らない場合、まず確認すべきは電源供給の問題です。
モニターやカメラに電力が正しく供給されていないと、映像が映らなくなります。
主な原因
- ヒューズが切れている
- トラックのヒューズボックス内のヒューズが切れていると、電源が供給されません。
 - バックモニターやカメラ用のヒューズを確認し、切れていたら交換します。
 
 - 配線の断線・接触不良
- 配線が断線している、または接触不良を起こしていると、電源が供給されません。
 - 特に振動が多いトラックでは、配線が外れたり切れたりすることがあります。
 - チェック方法: 電源ケーブルを辿って、接続が緩んでいないか、被覆が破れていないか確認します。
 
 - カメラやモニターの電源がオフになっている
- モニターの電源スイッチがオフになっている場合や、トラックのシステムがカメラの電源を制御している場合は、設定を確認します。
 
 
バックギア連動の問題
バックモニターは、バックギアに入れたときに自動で映像を表示する仕組みが一般的です。
この機能がうまく作動しないと、映像が映らなくなります。
主な原因
- バックランプの不具合
- バックカメラの電源は、バックランプの配線と連動していることが多いです。
 - バックランプが切れていると、カメラにも電源が供給されない可能性があります。
 
 - バック信号の異常
- バックギアに入れたときの信号が正常に送られていないと、モニターが自動的に切り替わりません。
 - チェック方法: シフトをバックに入れたときに、バックランプが点灯するか確認します。
 - 点灯しない場合は、バック信号の配線を点検しましょう。
 
 
映像信号の問題
モニター自体が正常に動作していても、カメラからの映像信号が届いていなければ、画面は真っ暗のままになります。
主な原因
- カメラのレンズやセンサーの故障
- カメラ本体が故障していると映像が出ません。
 - チェック方法: 予備のカメラや別のモニターに接続して映像が出るか確認します。
 
 - 映像ケーブルの接触不良・断線
- 映像ケーブルが抜けている、端子が腐食している、ケーブルが断線している可能性があります。
 - チェック方法:
- RCA端子やカプラーを抜き差しして、しっかり接続されているか確認。
 - ケーブルの途中で断線していないか目視でチェック。
 
 
 - 電波干渉(無線式バックカメラの場合)
- ワイヤレスのバックカメラを使用している場合、電波干渉が原因で映像が映らないことがあります。
 - 対策:
- Wi-FiやBluetoothをオフにしてみる。
 - アンテナの位置を調整する。
 
 
 
モニター側の問題
モニター自体の不具合や設定ミスも、映像が映らない原因になります。
主な原因
- 入力切替のミス
- モニターの入力が正しく設定されていないと、映像が表示されません。
 - チェック方法: モニターの「AV1」「AV2」などの入力を切り替えてみる。
 
 - モニターの故障
- モニターが壊れていると映像が映りません。
 - チェック方法: 別のモニターに接続して映るか試す。
 
 
バックカメラ本体の故障
カメラ自体が故障している場合は、交換する必要があります。
チェック方法
- カメラの電源をテスターで測る
- 電源が来ていない場合は、配線やヒューズを確認。
 
 - 別のモニターに接続
- もし別のモニターでも映らない場合、カメラの故障が疑われます。
 
 
冬季の気温や湿度の影響
寒冷地では、結露や凍結が原因で映像が映らなくなることがあります。
主な影響
- カメラレンズの凍結
- 冬場にカメラのレンズが凍ると、映像が見えなくなります。
 - 対策: ヒーター付きカメラを使用する、またはエアダスターで解凍する。
 
 - 湿気による基盤の腐食
- 長期間使用したカメラでは、内部基盤が腐食し、故障することがあります。
 
 
バックカメラのシステム設定ミス
バックモニターの設定が正しくない場合も映らなくなることがあります。
主な原因
- ガイドラインの設定がオフになっている
- 一部のモニターでは、設定でガイドラインが消えていると映像が表示されない場合があります。
 - 設定画面で「ガイドライン表示」をONにする。
 
 - カメラのミラー設定ミス
- バックモニターには「ミラー表示(左右反転)」の設定があります。
 - これが逆になっていると、映像がうまく映らない場合があります。
 
 
まとめ
バックモニターが映らない原因は、大きく以下の7つに分類されます。
- 電源供給の問題(ヒューズ切れ、配線断線、電源オフ)
 - バックギア連動の問題(バック信号が正しく送られていない)
 - 映像信号の問題(ケーブル断線、無線干渉)
 - モニター側の問題(入力切替ミス、モニターの故障)
 - カメラ本体の故障(カメラ基盤の異常)
 - 寒冷地の影響(結露、凍結)
 - システム設定の問題(ガイドライン表示、ミラー設定)
 
対処法の優先順位
- ヒューズや配線の確認(電源供給のチェック)
 - バックランプの点灯確認(バックギアとの連動)
 - 映像ケーブルの抜き差し・交換(接触不良の解消)
 - 別のモニター・カメラを使って確認(故障の切り分け)
 - カメラやモニターの設定を確認(映像入力の切替)
 
この手順で原因を特定し、必要に応じて修理や交換を行いましょう。
以上、トラックのバックモニターが映らない理由についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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