2トントラックの排気量は、用途やメーカーによって異なりますが、一般的には2,000cc~5,000cc(2.0L~5.0L)の範囲で設定されています。
以下、具体的なポイントについて詳しく解説します。
目次
2トントラックの排気量の一般的な範囲
ガソリンエンジン車
- 排気量:おおよそ2.0L~3.0L(2,000cc~3,000cc)
- 用途:主に軽貨物配送や短距離輸送向け
- メリット
- 静粛性が高い
- メンテナンスコストが比較的安い
- 低温時でも始動性が良い
- デメリット
- ディーゼル車より燃費が悪い
- トルクが比較的低く、重い荷物を運ぶのには不向き
ディーゼルエンジン車
- 排気量:おおよそ3.0L~5.0L(3,000cc~5,000cc)
- 用途:長距離輸送や重積載向け
- メリット
- 燃費が良い(ガソリン車と比べて燃料効率が高い)
- 高トルクで重い荷物を運ぶのに適している
- 耐久性が高い
- デメリット
- ガソリン車よりも初期コストが高い
- メンテナンス費用が比較的高め
- 排ガス規制の影響を受けやすい
主要メーカー別の2トントラックの排気量
いすゞ「エルフ」
- エンジン種類:ディーゼル
- 排気量
- 1.9L(1,900cc)(ダウンサイジングエンジン・都市向け)
- 3.0L(2,999cc)(スタンダードタイプ)
- 5.2L(5,193cc)(ハイパワー仕様)
トヨタ「ダイナ」「トヨエース」
- エンジン種類:ガソリン・ディーゼル両方あり
- 排気量
- 2.0L(1,998cc)(ガソリンエンジン・都市配送向け)
- 2.8L(2,755cc)(ディーゼル)
- 4.0L(4,009cc)(ディーゼル・高積載モデル)
日産「アトラス」
- エンジン種類:ディーゼル
- 排気量
- 2.0L(1,998cc)(ガソリン仕様)
- 3.0L(2,953cc)(ディーゼル)
三菱ふそう「キャンター」
- エンジン種類:ディーゼル
- 排気量
- 3.0L(2,998cc)
- 4.9L(4,899cc)(高出力仕様)
排気量と燃費の関係
2トントラックの燃費は、エンジンの種類や運転条件によって大きく異なります。
燃費の目安
- ガソリンエンジン:平均5~8km/L
- ディーゼルエンジン:平均8~12km/L
- ハイブリッド・EV:最新モデルでは15km/L以上(ただし車両価格が高い)
排気量が大きいと燃費は悪い?
一般的に排気量が大きいほど燃費は悪化します。
ただし、トルクが高くなるため重積載時の負担が減り、燃費効率が向上するケースもあるため、一概に「排気量が大きい=燃費が悪い」とは言えません。
排気量と車両総重量(GVW)の関係
2トントラックの総重量(GVW:Gross Vehicle Weight)は4.5トン未満が基本です。
そのため、排気量が3.0L前後のディーゼルエンジンが主流になっています。
GVWに応じた排気量の目安
GVW(総重量) | 推奨排気量 | 用途 |
---|---|---|
3.0~3.5トン | 2.0~2.5L | 軽積載、都市配送 |
3.5~4.0トン | 2.5~3.5L | 中距離輸送 |
4.0~4.5トン | 3.5~5.0L | 長距離輸送、重積載 |
排気量の選び方
排気量が小さいモデルが向いている人
- 短距離・都市部配送がメイン
- 燃費を重視したい
- 購入コストを抑えたい
- 小回りが効く車両が欲しい(1.9L~2.5Lクラス)
排気量が大きいモデルが向いている人
- 長距離輸送や山道を走行することが多い
- 重い荷物(フル積載)での運用が多い
- 耐久性を重視したい(3.5L~5.0Lクラス)
まとめ
- 2トントラックの排気量は2.0L~5.0Lの範囲
- ガソリン車は2.0L~3.0Lが多く、ディーゼル車は3.0L~5.0Lが主流
- 都市部配送には小排気量(2.0L~3.0L)が適し、長距離・重積載には大排気量(3.5L~5.0L)が適する
- 主要メーカー(いすゞ、トヨタ、日産、三菱ふそう)によって排気量設定が異なる
- 燃費を考慮するとディーゼルエンジンが経済的
使用用途に応じた適切な排気量を選ぶことで、燃費・維持費・走行性能のバランスが取れるので、購入時には「走行距離」「積載重量」「燃費」を考慮して選ぶと良いでしょう。
以上、2トントラックの排気量についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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