トラックのサイドミラーやバックミラー(ルームミラー)が破損・劣化した場合、新しいミラーに交換する必要があります。
ここでは、ミラー交換の具体的な方法や必要な工具、注意点について詳しく解説します。
目次
交換するミラーの種類を確認
トラックのミラーには主に以下の種類があります。
- サイドミラー(ドアミラー)
- 運転席側(右)と助手席側(左)の両方に取り付けられているミラー。
- 一般的にはボルトやステー(支柱)で固定されている。
- 電動ミラーの場合、配線接続が必要。
- フェンダーミラー
- トラックの前方フェンダー(ボンネット部分の左右)に取り付けられているミラー。
- 角度調整が可能なものが多い。
- アンダーミラー(サブミラー)
- 死角を減らすために装備されているミラー。
- バックミラーの補助としても使われる。
- バックミラー(ルームミラー)
- 運転席の内部に取り付けられるミラー。
- 大型トラックではキャビン後部に設置されている場合もある。
必要な工具と交換部品
必要な工具
- スパナ / レンチセット(ミラーを固定するボルトを外すため)
- ドライバー(プラス・マイナス)(カバーやネジを外す)
- 六角レンチ(一部のトラックでは六角ボルトが使われている)
- グローブ(安全のため手を保護)
- 軍手またはゴム手袋(グリップ力を確保しながら作業を安全に行うため)
- 電動ドライバー(オプション)(作業をスムーズにする)
交換用の部品
- 新しいミラー
- ステー(必要に応じて)
- 取り付けボルトやナット(既存のものが使えない場合)
- 電動ミラーの場合は配線コネクタ
交換手順
古いミラーを取り外す
バックミラー(ルームミラー)の場合
- ミラーの根元にあるネジを確認。
- プラスドライバーや六角レンチを使って固定ネジを緩める。
- ミラーをスライドさせて取り外す。
サイドミラーの取り外し
- ドアパネルの確認
- 一部の車両では内張りを外してミラーの固定ボルトにアクセスする必要がある。
- 電動ミラーの場合、カバーを開けて配線コネクタを外す。
- 固定ボルトを外す
- スパナやレンチを使ってミラーの固定ボルトを緩める(通常2~3本)。
- ボルトを外す際、ミラーが落下しないように手で支える。
- ミラーを取り外す
- すべてのボルトが外れたら、ミラーを慎重に持ち上げて取り外す。
- 配線の取り外し(電動ミラーのみ)
- コネクタを抜き、ミラーの配線を取り外す。
フェンダーミラーやアンダーミラーの取り外し
- ミラーの取り付け位置を確認する。
- ミラー固定用のボルトまたはナットを緩める。
- ステーごと外れる場合は慎重に作業を進める。
新しいミラーの取り付け
取り付け位置の確認
- ミラーを正しい向きで配置し、取り付け穴の位置を確認する。
ボルトを仮止め
- いきなりボルトを締めすぎず、まずは仮止めをする。
- 仮止めすることでミラーの角度調整がしやすくなる。
配線の接続(電動ミラーの場合)
- コネクタを元の位置に接続。
- 配線が干渉しないように注意する。
本締め
- すべてのボルト・ナットをしっかり締める。
- ガタつきがないことを確認する。
ミラーの角度調整
- 運転席に座り、視界を確認しながらミラーの角度を調整。
- 運転しながら微調整を行い、最適な位置にセット。
交換時の注意点
落下に注意
- 取り外し時にミラーを落とさないよう、片手で支えながら作業する。
ボルトの締めすぎに注意
- ボルトを締めすぎるとミラーの調整が難しくなり、破損の原因にもなる。
電動ミラーの動作確認
- 交換後、電動ミラーが正常に動くか確認する。
振動による緩みをチェック
- 交換直後だけでなく、数日後にボルトの緩みがないか再確認する。
まとめ
トラックのミラー交換は、工具と正しい手順を守れば比較的簡単に行えます。
特に電動ミラーの場合は配線の処理が必要ですが、基本的な取り外し・取り付け手順は共通しています。
安全に作業を進め、交換後はミラーの視認性をしっかり確認しましょう。
ポイントまとめ
- 必要な工具を準備する
- 交換するミラーの種類を確認
- ボルトを緩める際はミラーを支える
- 仮止めして角度を調整してから本締め
- 交換後の視認性とボルトの緩みを確認する
これでトラックのミラー交換作業は完了です。
以上、トラックのミラー交換方法についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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